席を譲らない

席を譲らない

とある日曜日、わたしは友達と駅で待ち合わせをして、出かけました。

その友達は妊娠7ヶ月。

久しぶりに会うと、お腹もずいぶんふっくらとしてきました。

一緒に切符を買ってホームへ向かい、電車を待ちます。

電車に乗り込むと、近くに1つ空いている座席を見つけました。

「あそこに座りなよ」と彼女に勧めると、

彼女は「ありがとう」と言って歩き出しました。

が、その瞬間、

正面から早歩きでやってきた大学生くらいの男の子が、

そこへさっと座ったのです。

後ろから人も来ていたので、私達はその男の子の前へ立ちました。

この子は妊婦さんに気づかないのかな?しょうがないのかな。

そして電車は出発しました。

久しぶりに会ったわたし達は、電車の中で妊娠の話をしました。

今何ヶ月になったのか、つわりはどうだったのか、そんな話をしていたら、

まわりの数人の目線を感じました。

彼女を見たのか、お腹を見たのかわかりませんが、

ちらっとこっちを見た人が数人。

そして次の瞬間、全員が目を閉じて寝たふりをしました。

これには驚きです。

そしてさっきの男の子は、おもむろにiPadを取り出してうつむき、

2度と顔をあげませんでした。

世の中って冷たいのですね。

私達は当てつけで妊娠の話をしたわけではありませんでしたが、

聞こえていたはずのまわりの、このような反応に正直驚きました。

彼女も席を譲ってほしいと思っていたわけではないようなのですが、

あからさまな寝たふりや聞こえないふりを目の当たりにして、

少し悲しくなったと言っていました。

これでしたら普通に無視をしているほうがよっぽどましですよね。

その後30分程電車にゆられて目的地へ着きましたが、

とうとうそのままでした。

妊婦さんにとって、30分立ちっぱなしというのがどのくらいつらいのか、

わたしにはわかりませんが、少し可哀想な気がしました。

ちなみに帰りの電車には運良く座れました。

最近は横浜の電車で、全席優先席の車両が出来たり、

女性専用車両が増えたりと、色々な工夫がされていますが、

やはり1番大切なのは個人の意識の改革ですよね。

今回がまれなケースなのか、世の中こんなものなのかわかりませんが、

今のところ意識はかなり低いようでした。

シエンタ

最強の生命力に憧れる

地球上で最も強いと思われている生き物とは一体何か? 強いの概念にも寄りますが、力でいえばゴリラ、知能でいえば人間、戦闘力で言えばサイなど、いろいろと答えがあります。そして生命力に関して最強とされている生き物に、クマムシという小さな小さな虫がいます。

このクマムシ、何と乾燥状態という冬眠のようなモードに入ると、高温や低温に対する耐久性が非常に高く、何と宇宙空間のような真空状態の場所でも生き残ることができるのだそうです。これほどの生命力を誇る生き物はおそらく、他には存在しないとされています。

しかもこのクマムシは、特別珍しい生き物ではなく、日本のそこら中に生息しているという一般的な虫なのだそうです。身近なところに最強を誇る生命が存在していたとは、驚くべき事実ですよね。

クマムシが最強の生命力を発揮できるのは、自らの乾燥状態という条件が引き起こすことなのですが、このような便利な機能が備わっているのは、とても羨ましいとは思いませんか?

時々思うのですが、人間も動物のように冬眠という機能を持っていたら、便利ではないでしょうか? 不要なときにはエネルギーを温存して、食べずとも飲まずとも生きのびることができる体であれば絶対に役立ちます。

しかも、冬眠により心臓の鼓動を低く保つことができれば、寿命にも大きく影響するでしょう。

SFの世界では、冷凍保存という類いのシステムが多用されていますが、あれもまた冬眠の一種ですよね。となると、人間の体質を改善して冬眠は行なえずとも、いずれ化学の力で冬眠が可能になる時代は来るのかもしれません。実に興味深いです。

現に今すでに、亡くなられた方の体や頭部のみの冷凍保存は行なわれているという話を聞いたことがあります。人類の技術は、倍倍方式で加速している状態ですから、近い将来、保存されている方が復活するというのも夢物語ではないかもしれません。

私は、死ぬのが怖いから長生きしたいという願望は特にありませんが、長く生きて人類の行く末を少しでも長く見ていたいという願望があります。冷凍保存や冬眠技術が確立したら、きっと飛びつくでしょうね(笑)。

ただ、実現したとしても、億万長者しか行なえないような高額だったら飛びつきようもありませんね。まずはお金持ちになる努力からはじめるべきかな?